宮原孝夫教授の最終講義 ―数理科学と経済学― 報告

本年3月をもって定年退職されます経済学研究科・宮原孝夫(みやはらよしお)教授の最終講義が「数理科学と経済学」と題して、2010年1月19日(火)10時40分より約1時間半にわたって、経済学部棟101教室にて開催されました。

宮原先生は1976年に本学経済学部の助教授に赴任されました。以来、34年間、うち教授としては23年間、本学における教育、専門研究分野の発展に多大なる貢献をされてきました。またこの間、研究科長を2年、評議員を通算6年、計算センター長を2年勤められました。

当日は午前中にもかかわらず、教職員、学部生、院生、宮原ゼミの卒業生等、あわせて100名こえる出席者があり、盛況のうちに開催されました。まず冒頭、星野研究科長より、宮原先生の略歴・業績の紹介があり、それに引き続いて宮原先生が1時間ほど講演をされました。
多くの聴講者

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宮原先生は、本学に着任された当初は、統計数理に軸足を置いた教育・研究をされていたのですが、その後は徐々に経済現象にかかわる不確実性やリスクの分析に関心を移され、最近では数理ファインナンスに関する教育・研究に従事、数々の世界的な業績を挙げてこられました。最終講義ではその間の経緯などを各時代の本学経済学部の雰囲気を織り交ぜながら話され、最後に今後の先生の研究課題を披露されて締めくくられました。先生の豊富な研究・教育の経験・実績にもとづいた、非常に示唆に富む研究レビューと展望が提供されたと同時に、これからも新しい研究課題にチャレンジされようとしている先生の意欲が十二分に伝わってくる最終講義でありました。

講義の後、宮原ゼミ卒業生・在籍生、総勢180名を代表して、三井 栄さん(現・岐阜大学地域科学部准教授)より花束贈呈があり、拍手喝采の中、最終講義が終了いたしました。
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