クラスターセミナー(ファイナンス・情報系)が9月26日(月)に開催されます

ファイナンス・情報系クラスターセミナーを下記のように行います。奮ってご参加ください。

日時:2011年9月26日(月)16時30分から
場所:大会議室(名古屋市立大学滝子キャンパス3号館1階)
講師:石島博氏(中央大学大学院国際会計研究科)
演題:不動産の価格とリターンの理論と実証 -ファイナンス理論を適用するためのフレームワーク-

概要:
 不動産は企業や個人にとって最大の資産である一方で、近年、金融と高度に融合しつつある。よって、不動産市場の持続・安定的な発展のためにも、ファイナンス理論に基づき、その合理的な価格評価法を確立することは重要である。そのために、まず、動的一般均衡フレームワークで、その価格評価の理論を構築する。
 しかし、実際の市場における価格は、流動性の欠如等に起因する「歪み」と、同じ不動産は1つしかないという強い「個別性」が存在する。そこで、理論と市場の価格の乖離を説明できる統計モデルを提案し、その有効性を実証する。
 さらに、この統計モデルに基づき、不動産価格の擬似的なリターンを生成するフレームワークを提案する。そして、この擬似リターンが従うべき1つの確率モデルを、先に述べた動的一般均衡のフレームワークより導出する。この確率モデルを推定することにより、不動産市場全体と、地域や用途などによって分類される不動産のクラスごとに、リターン・インデックスを抽出することができる。このリターン・インデックスに対しては、ファイナンス理論や金融工学の手法が直接的に適用できる。その応用例として、伝統的金融資産に、不動産を組み入れたポートフォリオ選択の実証もあわせて示す。

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