第18回公開シンポジウムが開催されました

附属経済研究所主催による「第18回公開シンポジウム データで見る経済と経営」が2013年11月8日(金)13時30分から16時30分まで経済学部棟101教室にて開催されました。当日は予約された方々を含めて、100名以上の参加者がありました。昨今のデータブームを踏まえて、経済・経営の現場と研究・教育に関する理論との橋渡しをする機会となりました。

統計・データの果たす役割の世界的な現状についてまず、司会者の程島次郎教授が簡潔に紹介したのち、4人の個別報告が行われました。最初に、関山友康氏(名古屋市役所総務局統計課長)は名古屋市の人口の推移と東京、横浜、大阪との比較について詳細なデータを示しました。つづいて、福重元嗣氏(大阪大学教授)は、財政学の観点から、日本の財政赤字と成長、金利のゆくえについて基礎的な論点を提示しました。そして、照井伸彦氏(東北大学教授)は、とくにマーケティングの分野におけるビッグデータの取り扱いの今後における可能性についてアカデミックな論点を展開しました。最後に、木村史彦氏(東北大学准教授)は、株式市場の観点から日本企業の競争力について統計的な国際比較分析を行いました。

個別報告ののち、フロアとの質疑応答に移り、現在の日本の巨額の財政赤字、そして日本企業の競争力のゆくえなどについて熱心な意見交換を行うことができました。日頃の研究の結果を地域社会に公開して、広く市民の方々の理解に尽くすことができたと実感しております。

(記 井上泰夫 附属経済研究所長)


当日は手話および同時テキスト変換サービスがありました.


講演中の照井伸彦氏.


講演中の木村史彦氏.

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