〔Risk Workshop 2009〕
「リスクと価値の評価法」
主催:名古屋市立大学経済学研究科
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日時:2009年2月7日(土)13:30-17:00
会場:名古屋市立大学(山の畑キャンパス)経済学部棟一階101教室
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プログラム
開会あいさつ(13:30-13:40)
13:40-14:30
司会: 程島 次郎(名古屋市立大学)
講演者: 高森 寛(LEC会計大学院)
講演タイトル:「知的資産をめぐるM&Aとリスク合同事業」
14:40-15:30
司会: 三澤 哲也(名古屋市立大学)
講演者:高嶋 隆太(東京大学)
講演タイトル:「なぜ発電事業の評価に金融工学を使うのか?」
15:40-16:30
司会: 茨木 智(名古屋市立大学)
講演者:三輪 昌隆(東邦ガス株式会社)
講演タイトル:「設備の効率的な維持管理方法に関するリアルオプションアプローチ」
◎ショートコミュニケイション (16:40-17:40)
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◎ 参加申し込み先: y-miya@econ.nagoya-cu.ac.jp
(氏名、所属、連絡先(e-mail)、懇親会への参加・不参加、をお知らせ下さい)
◎ 参加申し込み期限:2009年2月2日(月)
◎ 連絡先:宮原研究室 (y-miya@econ.nagoya-cu.ac.jp)
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☆ 研究者、実務関係者をはじめ、関心のある方の参加を歓迎いたします☆
講演概要
1.高森 寛
「知的資産をめぐるM&Aとリスク合同事業」
[講演概要] 知的資産をはじめとする各種経営資源が、M&Aによって、新しい価値の創造へと転換されるプロセスを、モデル事例によって示します。また、異なるリスク選好をもつ複数の利益主体(エージェント)が合同事業を進めるにあたって、リスクと事業果実をどのように分担しあうべきかの仕組みを分析するモデルを提案します。
Buhlmannの保険契約の理論、エッシャー変換、プライシング・カーネル等の諸概念の関連についても、触れます。
2.高嶋 隆太
「なぜ発電事業の評価に金融工学を使うのか?」
[講演概要] 発電事業は様々な不確実性に晒されているため,それぞれの事業の意思決定を行う際,評価を行うことは重要である.例えば,最適な発電プラントの構成(電源構成)を考える際,それぞれの発電プラントの将来の費用やそのばらつきを併せて分析する必要がある.また,発電プラントの建設や廃棄などにおいて,燃料価格,電力価格,建設や廃止に係わる費用の不確実性を考慮し,そのタイミングや事業価値を決定することは重要である.特に,近年,地球温暖化のような環境の不確実性も大きくなり,このような不確実性,すなわちリスクを考慮した評価の必要性が高まりつつある.
そこで本講演では,発電事業の評価に金融工学を用いることの必要性について言及し,金融工学におけるポートフォリオ理論とリアルオプションを用いた評価に関する以下の研究を紹介する.
(1)炭素税の電源ポートフォリオに対する影響分析
(2)減価償却と電源投資に関する分析
さらに,本講演で紹介する研究に関して実務との乖離を示し,今後の研究の展望について言及する.
3.三輪 昌隆
「設備の効率的な維持管理方法に関するリアルオプションアプローチ」
[講演概要] 企業が保有する設備や機械などの装置は、それらを構成する部品が経時的に劣化します。劣化は不確に発生するリスクを伴うため、装置の導入後は、適切なタイミングで、維持と修繕を実施する必要があります。また、装置の運用には、エネルギー価格変動のリスクを伴います。本研究では、これらのリスクをリアルオプションアプローチを用いて経済的に評価し、装置の維持管理に関する最適な意思決定のタイミングについての検討を行います。