ビジネスITセミナー&クラスターセミナー(情報・ファイナンス系)を以下の要領で開催いたします。ご興味のある方は奮ってご参加ください。
日時:10月22日(月)午後1時~
場所:経済学部棟1階セミナー室
=1件目=
講師:浅海智晴氏(匠Lab フェロー)
タイトル: 文書をプログラムにする技術
概要:
ソフトウェア開発では、顧客が日本語で記述した情報から要件定義、設計、プログラミングの過程を経てシステムを構築していきます。
つまり日本語の文書をいかにモデルやプログラムとリンクして、持続的な関係を構築していくのかという点が重要なテーマとなります。もちろん無軌道に記述した文書がそのままモデル化、プログラム化できるわけではなく、モデル化、プログラム化を前提とした記述方法が必要になります。
本セッションでは浅海が試行中の「マインドマップを使用したモデリング手法」、「プレインテキストを使用したモデリング手法」とこれらのモデリング手法を支援するモデルコンパイラである「SimpleModeler」について紹介します。
=2件目=
講師:中村良幸氏(クラウド研究会@札幌 代表)
タイトル:ソーシャルとエンタープライズ。CRMを例に。
概要:
ここ数年、Oracle Fusion CRM(旧Siebel)やSalesforce、あるいはMicrosoft DynamicsCRMといった商用のCRMサービスにおいて、既存のSNSとの連携機能、特にTwitter やFacebookとの連携がクローズアップされつつあります。それらのサービスのタイムラインに流れる情報を解析してトレンドを掴む、自社の製品やサービスの評判を分析したり、困っている人がいれば積極的にサポートする、あるいはより直接的に営業目的で何かをしかける(制御された炎上マーケティング)等の使い方もあり得るでしょう。一方では、Salesforce chatterのように、企業内にクローズドなSNSを立てて、人やプロジェクトに関する最新情報の共有を促進するという方法論もありますが、こうした方向性には賛否両論があるようです。
オープンソースCRMの一つに、「openCRX」というMDAベースで開発されたエンタープライズ指向のソフトウェアがあります。UMLで書かれたモデルおよびJavaで書かれたソースコードはBSDライセンスで完全に公開されているため、そうした知識と技術スキルさえあれば誰もが自由に機能拡張をすることができるうえ、その全てを無償で利用することが可能です。また、その全ての機能はREST APIで外部に提供されているため、プログラム作成のスキルさえあれば外部システムとの相互連携も比較的容易に行うことが可能です。ここでは、Ver2.1より追加された「Deep Relationships/Social Networks」機能と、Ver2.8より追加された「Connector for Twitter」によるTwitter連携機能の紹介を行い、それらの簡単なデモをお見せする予定です。
主催 名古屋市立大学大学院経済学研究科 神山,茨木,河合勝彦研究室
世話人 名古屋市立大学 大学院経済学研究科 河合勝彦研究室