剣陵会では、研究プロジェクト「グローバル経済と東海地域」の一環として、下記の通り特別招聘セミナーを開催します。TPPとも関連するわが国の農産物輸出の強みに関心ある学部学生・大学院生は奮ってご参加下さい。
日時:平成23年12月17日(土)15:00~16:30
場所:セミナー室(名古屋市立大学滝子キャンパス3号館1階)
講師:白川 裕 氏(ブルームジャパンネットワーク(株)代表取締役)
演題:6重苦に負けない花の輸出から見えるもの-ポスト自動車産業としての農産物輸出の可能性-
講師紹介:花の輸出入のエキスパート。農林水産省 花き産業国際競争力強化対策調査委員、ケニア共和国政府 TICAD IV/African Fair Consultative Committee委員他
ケニアのバラをドバイを経由して、日本への輸入を仕掛けた中心人物。この活躍は、2007年の後半に「ドバイが発展すると日本でのバラの種類が増えます。・・・その答えは日経で・・・。」という日経新聞のテレビコマーシャルになるまで発展した。現在では円高の逆風の中、逆に高品質な日本の花を世界中に輸出している。
講演概要:今、中部経済は自動車産業の中心の一本足打法からの脱却が求められていますが、ポスト自動車産業としての農業分野の可能性はどれくらい有望なのでしょうか? 円高、高い法人税、貿易自由化の遅れ、労働規制、温室効果ガス抑制策、電力不足、いわゆる「6重苦」の中、日本企業が海外にシフトする「産業の空洞化」が懸念されています。中でも自動車産業が中心の東海地域ではその影響を最も顕著に受けるとされています。白河氏に円高の中、日本の高品質な花を世界中に販売している状況を紹介頂きながら、6重苦とどのように向き合っているのかを知り、国内産業をどのように活性化するべきなのかのヒントを見つけようではありませんか。